xAPI(Experience API)は、オンライン、オフラインを含む幅広い学習アクティビティから得られる学習体験のデータを収集、共有するためのeラーニングデータおよび仕様のインターフェース基準です。
メモ: xAPI統合はエンタープライズプランでのみご利用いただけます。
目次
ステートメント
LMS/LXP/LRSなどのサードパーティーシステムとxAPI統合することにより、Udemy Businessは学習者のコースの進捗と完了状況に応じて、以下のアクティビティを送信します。 statements Udemy Businessが送信するxAPIステートメントの詳細についてはこちらをご覧ください。
統合の設定
サポートされているLMS/LXPにxAPIステートメントを登録するためのUdemy Businessの設定は、まずLMS/LXPで設定した後、Udemy Business の管理者ユーザーのインターフェイスから行います。以下に手順を示します*
*ステップ1およびステップ2は、LMS/LXP側で行う必要がありますのでご注意ください。
ステップ1: Udemy Business をAPIアプリケーションとしてご利用のLMS/LXPに登録し、クライアント情報を生成します。
このステップはLMS/LXPで行ってください。xAPIを設定するには、LMS/LXPの管理者モジュールを確認します。クライアントアプリケーションを登録し、API用のクライアントIDおよびクライアントパスワードを登録することもできます。
クライアントパスワードを生成する際には、アクセス範囲をxapi:writeに設定してください。(メモ: 範囲を設定しない場合、Udemy BusinessからLMS/LXPへxAPIステートメントを送信できません。)
このステップを実行するには、御社のLMS/LXP管理者にご相談ください。
ステップ2: LMS/LXPから、OAuthトークンのエンドポイントおよび、xAPIステートメントのエンドポイントを入手します。
このステップはLMS/LXPで行ってください。LMS/LXPインスタンスには、OAuthトークンのエンドポイントとxAPIステートメントのエンドポイントのURLが含まれている必要があります。
OAuthトークンのエンドポイントは、 ステップ1で生成したクライアントIDおよびクライアントパスワードを提供することで、Udemy BusinessがOAuthトークンを生成するために呼び出すものです。生成したトークンを使用して、Udemy Business がxAPIステートメントを、ステートメントエンドポイントにPOSTします。
例:
トークンエンドポイントURL: https://udemy.lms.com/v3/oauth2/access-token
xAPIステートメントエンドポイントURL: https://udemy.lms.com/v3/xapi/statements
メモ: URLが正しいことをご確認ください。LMS/LXPを確認し、インスタンスに適切なURLを入手してください。
ステップ3: Udemy BusinessでxAPI統合を設定する
- 管理 → 設定 → LMS/LXP統合の順に移動します。
-
設定を開始をクリックし、ドロップダウンメニューから利用するLMS/LXPを選びます。xAPの統合で設定したいLMS/LXPがリストにない場合は、Udemy Businessサポートにお問合せのうえ、詳細なLMS/LXPの情報をお知らせください。
メモ: 以下の設定ページでは、APIキーのUdemy Business REST API(コースおよびレポートのAPI)へのアクセスを有効化、およびxAPIのセットアップも行えます。ご利用のLMS/LXPがドロップダウンメニューにあったとしても、xAPI統合の設定にまだ対応していない可能性もあります。
- LMSを選択後、次へをクリックすると、ページ下へ移動します。最初のセクションでは、標準のUdemy Business REST APIs(コースおよびレポートAPI)にアクセスできるAPIキーが入手できます。以下の赤で強調されているセクションが、xAPI設定に対応しています。ステップ1および2で取得したOAuthトークンURL、クライアントID、xAPIステートメントURLを提供します。
- 情報を提供後、認証情報をテストをクリックし、Udemy BusinessのインスタンスがトークンURLにアクセス可能かを確認します。保存をクリックして、設定を保存します。メモ: このテストでは、Udemy Businessがトークンエンドポイントにアクセス可能かどうかのみを検証します。
- これでLMS/LXPとのxAPI統合の設定が完了し、利用できるようになります。
- 学習の進捗状況および完了状況が、自動的かつほぼリアルタイムでLMS/LXPに送信されるようになります。
設定 - 特殊なケース
上記のステップは、ご利用のLMS/LXPが以下の場合に適用できます。
- 進捗したイベントおよび完了したイベントの両方に対応している場合
- アクター識別子としてmbox(Eメール)のみを受理する場合
xAPIの設定が、選択したLMSに反して、Udemy Businessの管理者ページに表示される場合、カスタム変更(例: LMS/LXPが完了イベントのみに対応している、またはmbox - Eメール以外のアクター識別子を要求する)が、Udemy Businessの実装によりすでに処理されています。ただし、LMSがリスト上にあるものの、xAPI設定セクションがない場合、もしくは、リスト上にないカスタムLMSを利用して、アクター識別子や動詞に関する特殊な要件がある場合は、 Udemy Businessサポートにご連絡のうえ、その要件をお知らせください。
xAPIの利点
Udemy Businessではすでに、レポートを目的とするREST APIsに対応しています(ユーザーアクティビティ、ユーザーのコースアクティビティ、ユーザーの進捗状況の各API)。これらのAPIには、より細分化された取引データ(レクチャーレベル)と集約されたサマリーデータ(コースレベル)の両方が含まれています。異なるレベルで集約されているため、これらのAPIでは、新しいデータを使用できるようになるまでに8時間~14時間のタイムラグが生じます。xAPIステートメントは、最小限のタイムラグで、ほぼリアルタイムで利用できます。ただし情報量は少なくなります。
以下の表に、標準的なレポートREST APIとxAPIのイベントストリームの主な違いをまとめました。
基準 | xAPI | レポートREST API |
レイテンシー | ほぼリアルタイムで完了イベントを提供。低レイテンシー | 完了イベントを利用できるまでに最大8時間のタイムラグがあります。 |
標準 | 学習環境における学習者の体験のキャプチャーおよびレポートは、業界基準に準拠します。 | 標準データモデルには準拠しません。そのため、データを異なるシステムに移植するにはカスタマイズしなければならない可能性があります。 |
総合運用性 | 標準データモデルを使用しているため、システムを簡単に相互運用でき、複数の場所から学習者の体験を360度の視点から見ることが可能です。 | 複数のシステム間で相互運用するには、参加システムの間でデータのやり取りとマッピングが必要です。 |
リソース使用率 | Udemy BusinessがイベントをサードパーティーのシステムにPUSHするため、システムがUdemy BusinessからPULLする必要はありません。これにより、リソース使用率およびスケーラビリティの問題が少なくなります。 | UdemyからデータをPULLするには、サードパーティーのシステムが必要です。リクエストとペイロードが増えると、タイムアウトの発生につながります。 |
将来を見据えた設計 | 急速に発展する業界標準に対応し、将来を含め、幅広い学習者体験のイベントに対応できます(例: コース、取引、検索、レビューなどで、細分化された進捗状況の記録など)。 | 現在、レクチャーおよびコースレベルの完了イベントおよび進捗イベントに限定されます。今後、拡充する可能性がありますが、基準が設定されていないため、現時点での見通しは立っていません。 |
xAPI対応のLMS/LXP
LMS/LXP |
進捗ステートメント |
完了ステートメント |
アクター識別子 |
認証メカニズム |
Continu |
✓ |
✓ |
Eメール(mbox) |
OAuth 2.0 |
Saba |
X |
✓ |
Eメール(mbox) |
OAuth 2.0 |
SumTotal |
X |
✓ |
アカウントオブジェクト(SSOのLMSUserId) |
OAuth 2.0 |
Thriveラーニング |
X |
✓ |
Eメール(mbox) |
OAuth 2.0 |
Workdayラーニング |
✓ |
✓ |
Eメール(mbox) |
OAuth 2.0 |
- ベータ版に参加をご検討の場合は、カスタマーサクセス担当にお問合せください。