概要
クロスドメインID管理システム(SCIM)は、ユーザーとグループのプロビジョニングやプロビジョニング解除、ユーザーデータとグループデータの更新をお客様のIDプロバイダー(IdP)で行い、Udemy Businessアカウントに自動で反映するための標準APIです。SCIMは、Okta、Azure AD、OneLoginなど多くのIDプロバイダーが採用しています。 Udemy Business SCIM APIは、その他のIDプロバイダーや独自に構築されたツールでも利用できます。
所属する組織が以下のIDプロバイダーのうちいずれかを使用している場合は、以下のSCIM設定ガイドを参照してください。
SCIMでは、JSON形式のデータによる標準化されたREST APIが使用されます。Udemy Businessは、SCIM規格バージョン2.0をサポートしています。このAPIは、エンタープライズプランに加入しているすべてのお客様にご利用いただけます。
Udemy Business SCIM APIでは、以下の機能をサポートしています。
- ユーザーのプロビジョニング
- ユーザーのプロビジョニング解除(非アクティブ化)
- メールアドレスの変更
- ユーザーの詳細情報の変更
- グループのプロビジョニング
- グループへのユーザーの追加/削除
SCIMプロトコルの説明
SCIMプロトコルは、ウェブ上でIDデータのプロビジョニングと管理を行うためのアプリケーションレベルのRESTプロトコルです。クライアントサーバー方式のプロトコルであり、クライアントがIDプロバイダー(IdP)で、サーバーがUdemy Businessです。
基本のフローは次のとおりです。
- お客様がIdPでユーザーにUdemy Businessへのアクセスを許可すると、IdPからUdemy Businessにこのユーザーがデータベースに存在するかどうかをチェックするためのリクエストが送信されます。発行されるのは、userNameまたはemailなどの属性によるユーザー検索リクエストです。
- ユーザーが存在しない場合は、IdPからユーザーの作成リクエストが送信されます。
- ユーザーが存在する場合は、IdPからユーザーの更新リクエストが送信されます。
- Udemy Businessへのアクセスが取り消された場合は、IdPからUdemy Businessのデータベースでユーザーを非アクティブ化するためのリクエストが送信されます。
- IdPからは、ユーザーの詳細情報を変更するためのリクエストも送信可能です。
APIへのアクセス方法
SCIM APIに接続するための認証資格情報を取得するには、Udemy Businessアカウントで管理 -> 設定 -> プロビジョニング(SCIM)ページを開き、SCIM統合を設定します。このページにアクセスできるのは管理者のみです。
設定を開始をクリックします。
次に、プロバイダーを選択、カスタムの順に選択します。
トークンを作成するをクリックします。
この画面で、コピーをクリックして、Bearerトークンをクリップボードにコピーします。
リクエストには、次のようにBearerトークンのAuthorization HTTPヘッダーを指定します。
GET /scim/v2/Users HTTP/1.1
Host: myorganization.udemy.com
Accept: application/scim+json
Authorization: Bearer <ここにBearerトークンを入力>
Content-Type: application/scim+json
Udemy Business SCIM APIにはHTTPプロトコルが使用されており、セキュアなHTTPS接続でのみ利用可能です。
APIのベースURLは以下のとおりです: https://<yoursubdomain>.udemy.com/scim/v2/。
Udemy Business SCIM APIと接続するアプリケーションを構築する場合は、この文書の末尾に付記されているSCIMのRFC文書を参照してください。Udemy Business SCIM APIの実装は、この規格に準拠しています。
レート制限
Udemy Businessは、標準のHTTPレート制限プロトコルに従い、SCIM APIにレート制限を適用しています。リクエストがレート制限に達した場合、HTTP 429レスポンスが返されます。その際は、Retry-Afterヘッダーに指定された時間を待ってから再試行してください。
SCIM APIエンドポイント
情報エンドポイント
これらのエンドポイントは情報であり、クライアントの設定に使用します。認証は要求されません。したがって、これらのエンドポイントにアクセスする際に Authorizationヘッダーを指定する必要はありません。
GET /ServiceProviderConfig
サポートされているメソッドなど、Udemy Business SCIMの実装に関する詳細情報を返します。
GET /Schemas
Udemy Business SCIMの実装でサポートされているスキーマについての情報を返します。サポートされているスキーマは、UsersとGroupsです。
GET /Schemas/Users
Userリソースでサポートされているすべての属性を返します
GET /Schemas/Groups
Groupリソースでサポートされているすべての属性を返します。
Userエンドポイント
これらのエンドポイントを使用すれば、ユーザーのリスト、属性によるフィルタリング、新規ユーザーの追加、ユーザー情報の更新、ユーザーの非アクティブ化や匿名化を実行できます。
SCIM APIがすべてのユーザーを返さない場合は、Udemy Businessサポートにお問い合わせください。
サポートされている属性
SCIM属性 | 必須か | コース解説 |
emails[type=”work”]]['value’] |
可能 | ユーザーのメールアドレス。一意でなければなりません |
userName |
可能 | IdPでのuserName。一意でなければなりません。 |
アクティブ |
可能 | ユーザーを非アクティブ化/再アクティブするためのフラグ |
externalId |
可能 | IdPにおけるユーザーのexternalId。一意でなければなりません。 |
urn:ietf:params:scim:schemas:extension:enterprise:2.0:User:employeeNumber |
可能 | EnterpriseSchemaからemployeeNumberフィールドを返し、external_idフィールドとして保存します。 |
name.givenName |
不可 | ユーザーのファーストネーム。必須ではありませんが、ユーザーの特定に役立つため、これらの属性を常に指定することをお勧めします。 |
name.familyName |
不可 | ユーザーの姓。必須ではありませんが、ユーザーの特定に役立つため、これらの属性を常に指定することをお勧めします。 |
name, { givenName, familyName } |
不可 | ユーザーの氏名。必須ではありませんが、ユーザーの特定に役立つため、これらの属性を常に指定することをお勧めします。 |
title |
不可 | Userの肩書。例:「シニアエンジニア」。 |
グループ |
不可 | ユーザーが��属するSCIMグループ |
注意:このリストに記載されている以外の属性を指定した場合は、無視されます。
GET /Users
ページ分割されたユーザーリストを返します。デフォルトでページ当たり12ユーザーです。で次のパラメータを渡すことができます
count
および
startIndex
結果セットをページネーションするためのパラメータを指定できます。例:
GET /scim/v2/Users?startIndex=1&count=100 HTTP/1.1
Host: myorganization.udemy.com
Accept: application/scim+json
Authorization: Bearer <ここにBearerトークンを入力>
startIndex
- は、現在のリスト結果セットの冒頭の結果に適用される1から始まるインデックス(オフセット)
-
count
- は、返されるリストの1ページに表示するリソース数(上限)。1回のリクエストで取得できるユーザー数は1,000人未満です。この項目を省略すると、デフォルトの12になります。
リクエスト例
GET https://demo.udemy.com/scim/v2/Users
{
"schemas": [
"urn:ietf:params:scim:api:messages:2.0:ListResponse"
],
"totalResults": 18,
"startIndex": 1,
"Resources": [
{
"id": "KwLzN3",
"externalId": "00u3mlhj4x1E482sK5d7",
"userName": "firstName.lastName@domain.com",
"name": {
"givenName": "firstName",
"familyName": "lastName",
"formatted": "firstName lastName"
},
"emails": [
{
"value": "firstName.lastName@domain.com",
"type": "work",
"primary": true
}
],
"title": "",
"active": true,
"groups": [
{
"value": "NZOaw",
"display": "Group Test",
"$ref": "https://demo.udemy.com/scim/v2/Groups/NZOaw"
},
{
"value": "dn1K8",
"display": "NewGroup2",
"$ref": "https://demo.udemy.com/scim/v2/Groups/dn1K8"
}
],
"schemas": [
"urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:User",
"urn:ietf:params:scim:schemas:extension:enterprise:2.0:User"
],
"meta": {
"resourceType": "User",
"location": "https://demo.udemy.com/scim/v2/Users/KwLzN3",
"created": "2022-01-19T01:11:59Z",
"lastModified": "2024-11-22T21:58:48Z"
},
"urn:ietf:params:scim:schemas:extension:enterprise:2.0:User": {
"employeeNumber": "64e63"
}
},
[...]
],
"itemsPerPage": 12
}
GET /Users?filter=
このエンドポイントは、特定の属性でユーザーをフィルタリングするために使用します。たとえば、userName属性を使えば次のような検索が可能です。
GET /Users?filter=userName eq "example..name”
注意: URLパラメーターはURLエンコードが必要です。この例では次のようになります:
GET /Users?filter=userName%20eq%20%22example.name%22
これにより、ユーザーリソースのリストが返されます。結果がない場合は、空のリストが返されます。
GET Users?filter=groups.value eq "{SCIM_Group_ID}"
これにより、このSCIMグループに所属するすべてのユーザーが返されます
サポートされているフィルターは以下の通りです。
userName
externalID
emails[type eq=”work”]
groups
サポートされている演算子は以下の通りです。
and
eq
レスポンス:
- 成功した場合は、HTTPステータスコード200とエンティティのリスト
- サポートされていないフィルターが指定された場合は、HTTPステータスコード501
POST /Users
このエンドポイントは、Udemy Businessで新規ユーザーを作成(プロビジョニング)するために使用します。
レスポンスには
id
属性が含まれます。これは、その後のあらゆるリクエストでこのユーザーを参照するために使用します。
注意:
- この方法で作成された新規ユーザーは、彼らが初回サインインするまでライセンスを消費 しません。
- このユーザーにすでに保留中の招待状がある場合は、この時点で使用されます。
ユーザーは、招待状に指定された内容にしたがってグループに追加され、適切な役割やコースを割り当てられます。 - すでにUdemy Businessに存在しているユーザーを新規作成しようとした場合は、そのユーザーがSCIMの管理下に入ります( 「ユーザー管理」ページに小さなリンクアイコンが表示されます)。ユーザーのステータスやライセンスの使用状況に変更は生じません。ユーザーがアクティブな場合は 引き続きアクティブであり、非アクティブ化されている場合は非アクティブ化されたままです。
リクエスト例
POST https://demo.udemy.com/scim/v2/Users
{
"schemas": [
"urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:User",
"urn:ietf:params:scim:schemas:extension:enterprise:2.0:User"
],
"active": true,
"emails": [
{
"primary": true,
"type": "work",
"value": "demo.user@test.com"
}
],
"externalId" : "externalIdValue",
"meta": {
"resourceType": "User"
},
"userName": "DemoTest",
"urn:ietf:params:scim:schemas:extension:enterprise:2.0:User": {
"employeeNumber": "externalIdValue"
},
"name": {
"familyName": "Test",
"formatted": "formatted",
"givenName": "Demo"
}
}
レスポンス例
{
"id": "MPD698",
"name": {
"givenName": "Demo",
"familyName": "Test",
"formatted": "Demo Test"
},
"emails": [
{
"value": "demo.user@test.com",
"type": "work",
"primary": true
}
],
"title": "",
"active": true,
"groups": [],
"schemas": [
"urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:User",
"urn:ietf:params:scim:schemas:extension:enterprise:2.0:User"
],
"meta": {
"resourceType": "User",
"location": "https://demo.udemy.com/scim/v2/Users/MPD698",
"created": "2024-12-27T22:00:25Z",
"lastModified": "2024-12-27T22:00:26Z"
},
"urn:ietf:params:scim:schemas:extension:enterprise:2.0:User": {
"employeeNumber": "externalIdValue"
},
"userName": "DemoTest",
"externalId": "externalIdValue"
}
レスポンス:
- 成功した場合は、HTTPステータスコード201とユーザーのリソース
- 組織に同じuserNameがすでに存在している場合は、HTTPステータスコード409
- リクエストが検証をパスしなかった場合は、HTTPステータスコード400とエラーの詳細情報を記したレスポンスボディ
GET /Users/<id>
このエンドポイントは、指定されたユーザーの詳細情報を取得するために使用されます。
id
上記リクエストのパラメーターには、SCIMでユーザーを作成した際に返されたか、既存のすべてのユーザーを一覧表示した際に示された一意の識別子を指定します。
レスポンス:
- 成功した場合は、HTTPステータスコード200とユーザーリソース
- ユーザーが見つからなかった場合は、HTTPステータスコード404
PUT /Users/<id>
このエンドポイントは、Udemy Businessのユーザー詳細情報の置き換え(上書き)に使用します。指定した場合、active属性を使用して、ユーザーを非アクティブ化や再アクティブ化できます。
リクエスト例:
PUT https://demo.udemy.com/scim/v2/Users/MPD698
{
"schemas": [
"urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:User",
"urn:ietf:params:scim:schemas:extension:enterprise:2.0:User"
],
"id": "MPD698",
"userName": "demo.user@test.com",
"externalId": "NewExternalID",
"urn:ietf:params:scim:schemas:extension:enterprise:2.0:User": {
"employeeNumber": "NewExternalID"
},
"name": {
"givenName": "demo",
"familyName": "user"
},
"emails": [
{
"value": "demo.user@test.com",
"type": "work",
"primary": true
}
],
"active": true
}
レスポンス例
{
"id": "MPD698",
"name": {
"givenName": "demo",
"familyName": "user",
"formatted": "demo user"
},
"emails": [
{
"value": "demo.user@test.com",
"type": "work",
"primary": true
}
],
"title": "",
"active": true,
"groups": [],
"schemas": [
"urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:User",
"urn:ietf:params:scim:schemas:extension:enterprise:2.0:User"
],
"meta": {
"resourceType": "User",
"location": "https://demo.udemy.com/scim/v2/Users/MPD698",
"created": "2024-12-27T22:00:25Z",
"lastModified": "2024-12-27T22:17:52Z"
},
"urn:ietf:params:scim:schemas:extension:enterprise:2.0:User": {
"employeeNumber": "NewExternalID"
},
"userName": "demo.user@test.com",
"externalId": "NewExternalID"
}
レスポンス:
- HTTPステータスコード200と更新されたユーザーリソース
- ユーザーが存在しない場合は、HTTPステータスコード404。
- 組織の所有者を非アクティブ化しようとした場合は、HTTPステータスコード400。
PATCH /Users/<id>
このエンドポイントは、Udemy Businessのシステムでユーザー詳細情報の一部分を更新する場合に使用します。ユーザーの一部の属性だけを変更できます。ユーザー全体を置き換えるPUTとは異なります。
active属性を含めた場合、ユーザーを非アクティブ化や再アクティブ化できます。
- 各リクエストのボディの「schemas」属性には必ず「urn:ietf:params:scim:api:messages:2.0:PatchOp」というURL値を指定します。
- HTTP PATCHリクエストのボディには「Operations」属性を必ず指定します。この値は1つ以上のPATCH操作の配列です。各PATCH操作オブジェクトには、必ず1つだけ「op」メンバーを指定して実行する処理を指示します。値には「add」、「remove」、「replace」の中の1つを記載できます。
- 「path」属性は空でもかまいませんが、その場合、「value」は{“path”: “value”}形式の辞書となります。
リクエスト例
PATCH https://demo.udemy.com/scim/v2/Users/MPD698
{
"schemas": [
"urn:ietf:params:scim:api:messages:2.0:PatchOp"
],
"Operations": [
{
"op": "replace",
"path": "userName",
"value": "DemoUserName"
}
]
}
レスポンス例
{
"id": "MPD698",
"name": {
"givenName": "demo",
"familyName": "user",
"formatted": "demo user"
},
"emails": [
{
"value": "demo.user@test.com",
"type": "work",
"primary": true
}
],
"title": "",
"active": true,
"groups": [
{
"value": "5ypNz",
"display": "NewGroup",
"$ref": "https://demo.udemy.com/scim/v2/Groups/5ypNz"
}
],
"schemas": [
"urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:User",
"urn:ietf:params:scim:schemas:extension:enterprise:2.0:User"
],
"meta": {
"resourceType": "User",
"location": "https://demo.udemy.com/scim/v2/Users/MPD698",
"created": "2024-12-27T22:00:25Z",
"lastModified": "2024-12-27T22:17:52Z"
},
"urn:ietf:params:scim:schemas:extension:enterprise:2.0:User": {
"employeeNumber": "NewExternalID"
},
"userName": "DemoUserName",
"externalId": "NewExternalID"
}
レスポンス:
- 成功した場合は、HTTPステータスコード200と更新されたユーザーのリソース
- ユーザーが見つからなかった場合は、HTTPステータスコード404
- 組織の所有者を非アクティブ化しようとした場合、または不正な操作を行った場合は、HTTPステータスコード400。
グループエンドポイント
サポートされている属性
SCIM属性 |
必須か |
コース解説 |
displayName |
可能 |
グループ名。すべてのUdemy Businessグループ内で一意でなければなりません。 |
externalId |
不可 |
IDプロバイダーによるグループのexternalId |
注意:このリストに記載されている以外の属性を指定した場合は、無視されます。
GET /Groups
このエンドポイントは、プロビジョニングしたすべてのグループのページ分割されたリストを取得するために使用します。結果をページ分割するには、startIndexとcountの2つのクエリストリングパラメーターが必要です。
取得できるのはSCIMを使って作成したグループのみです。Udemy Businessで作成したグループは取得できません。
リクエスト例
GET https://demo.udemy.com/scim/v2/scim/v2/Groups
"schemas": [
"urn:ietf:params:scim:api:messages:2.0:ListResponse"
],
"totalResults": 6,
"startIndex": 1,
"Resources": [
{
"id": "NZOaw",
"displayName": "Group Test",
"members": [
{
"value": "KwLzN3",
"display": "firstName lastName",
"type": "User",
"$ref": "https://demo.udemy.com/scim/v2/Users/KwLzN3"
},
{
"value": "eBmzpr",
"display": "user four",
"type": "User",
"$ref": "https://demo.udemy.com/scim/v2/Users/eBmzpr"
}
],
"externalId": null,
"schemas": [
"urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:Group"
],
"meta": {
"resourceType": "Group",
"location": "https://demo.udemy.com/scim/v2/Groups/NZOaw",
"created": "2024-08-23T22:26:48Z",
"lastModified": "2024-08-23T22:26:48Z"
}
},
[...]
],
"itemsPerPage": 12
}
GET /Groups?filter=
このエンドポイントは、特定の属性でグループをフィルタリングするために使用します。たとえば、displayName属性を使えば次のような検索が可能です。
GET /Groups?filter=displayName eq "Marketing”
これにより、グループリソースのリストを取得できます。結果がない場合は、空のリストが返されます。
パラメーターはURLエンコードする必要があります。したがって、上記リクエストは次のようになります:
GET /Groups?filter=displayName%20eq%20%22Marketing%22
サポートされているフィルターは以下の通りです。
displayName
externalId
Id
member.value
サポートされている演算子は以下の通りです。
and
eq
レスポンス:
- 成功した場合は、HTTPステータスコード200とエンティティのリスト
- サポートされていないフィルターが使われた場合は、HTTPステータスコード501
POST /Groups
このエンドポイントは、Udemy Businessで新規グループを作成(プロビジョニング)するために使用します。
レスポンス:
- 組織にプロビジョニングされた同名のグループがすでに存在している場合は、HTTPステータスコード409が返されます。Udemy Businessでは409(Conflict)とともにuniquenessのscimTypeエラーコードが返されます。
- グループの作成に成功した場合は、グループの完全なレプリゼンテーションとHTTPステータスコード201(Created)とともに、作成されたグループリソースのURLを記したLocationヘッダーが返されます。
GET /Groups/<id>
このエンドポイントは、Udemy Businessのグループ詳細情報を取得するために使用します。
レスポンス:
- HTTPステータスコード200とグループリソース
- グループが見つからなかった場合は、HTTPステータスコード404
POST /Groups
このエンドポイントは、Udemy Businessで新規グループを作成(プロビジョニング)するために使用します。
警告: POSTまたはPUT /scim/v2/Groupsエンドポイントを使用してグループを作成する際、リクエストにmembers属性を含めないでください。指定されたメンバーは無視されます。ユーザーをグループに追加するには、まずグループを作成し、その後、PATCH /scim/v2/Groups に個別の呼び出しを行います
リクエスト例
https://demo.udemy.com/scim/v2/Groups
{
"schemas": [
"urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:Group"
],
"displayName": "Group1",
"externalId": "234523"
}
レスポンス例
{
"id": "vREOw",
"displayName": "Group1",
"members": [],
"externalId": "234523",
"schemas": [
"urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:Group"
],
"meta": {
"resourceType": "Group",
"location": "https://demo.udemy.com/scim/v2/Groups/vREOw",
"created": "2025-01-15T22:24:54Z",
"lastModified": "2025-01-15T22:24:54Z"
}
}
PUT /Groups/<id>
このエンドポイントは、Udemy Businessのグループ詳細情報を置き換えるために使用します。
警告: POSTまたはPUT /scim/v2/Groupsエンドポイントを使用してグループを作成する際、リクエストにmembers属性を含めないでください。指定されたメンバーは無視されます。ユーザーをグループに追加するには、まずグループを作成し、その後、PATCH /scim/v2/Groups に個別の呼び出しを行います
リクエスト例
PUT https://demo.udemy.com/scim/v2/Groups/vREOw
{
"schemas": [
"urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:Group"
],
"displayName": "Group1",
"externalId": "MPD699"
}
レスポンス例
{
"id": "vREOw",
"displayName": "Group1",
"members": [],
"externalId": "MPD699",
"schemas": [
"urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:Group"
],
"meta": {
"resourceType": "Group",
"location": "https://demo.udemy.com/scim/v2/Groups/vREOw",
"created": "2025-01-08T21:12:53Z",
"lastModified": "2025-01-15T22:35:55Z"
}
}
レスポンス:
- HTTPステータスコード200と更新されたグループリソース
- グループが存在しない場合は、HTTPステータスコード404。
PATCH /Groups/<id>
このエンドポイントは、Udemy Businessにおけるグループ詳細情報の部分的な更新を行うために使用します。
PATCHエンドポイントでは、さまざまな操作とその組み合わせが可能なため、他のエンドポイントよりも扱いにくい面があります。
リクエスト例
PATCH https://demo.udemy.com/scim/v2/Groups/5ypNz
{ "schemas":
["urn:ietf:params:scim:api:messages:2.0:PatchOp"],
"Operations":[
{
"op":"add",
"path": "members",
"value":[{
"display": "demo user",
"$ref":"https://demo.udemy.com/scim/v2/Users/MPD698",
"value": "MPD698"
}
]
}
]
}
レスポンス例
204 No Content
- replaceは、特定の値を変更する操作です。Udemy Businessの場合は、グループ名かメンバーです。
- removeは、グループからメンバーを削除する操作です。
- addは、グループにメンバーを追加する操作です。
ルールは以下の通りです。
- たとえば、メンバーを「replace」する操作の場合、プロビジョニングされていないメンバーはグループから削除されません。
- PATCHリクエストは、操作数に関係なくアトミックなものとして扱われます。
インプットの検証は次の通りです。
- 各リクエストのボディの「schemas」属性には必ず「urn:ietf:params:scim:api:messages:2.0:PatchOp」というURL値を指定します。
- HTTP PATCHリクエストのボディには「Operations」属性を必ず指定します。この値は1つ以上のPATCH操作の配列です。各PATCH操作オブジェクトには、必ず1つだけ「op」メンバーを指定して実行する処理を指示します。値には「add」、「remove」、「replace」の中の1つを記載できます。
- 「path」属性は空でもかまいませんが、その場合、「value」は{“path”: “value”}形式の辞書となります。
- 「Remove」操作の場合は「members」パスが必要です。
- 「Add」操作の場合は「members」または「externalId」「path」が必須です。
- 「Replace」操作の場合は、「members」パスを指定できます。指定されていない場合、グループ名などのグループ詳細情報は変更されますが、メンバーは変更されません。
メモ:
- グループへのユーザーの割り当てと割り当て解除は非同期で行われます。そのため、変更はすぐにはUdemy Businessに反映されません。
- ネスト化されたグループはサポートしていないため、このリクエストでは無視されます。
レスポンス:
- 操作に成功した場合は、HTTPステータスコード204。
- グループが存在しない場合は、HTTPステータスコード404。
- 組織のメンバーでないユーザーにグループを割り当てようとした場合は、HTTPステータスコード404とエラー詳細情報。
- リクエストが検証をパスしなかった場合は、HTTPステータスコード400とレスポンスボディのエラー詳細情報。
DELETE /Groups/<id>
このエンドポイントは、Udemy Businessにおけるグループの削除またはプロビジョニング解除するために使用します。
ルールは以下の通りです。
- グループにプロビジョニングされていないメンバーがいる場合は、プロビジョニングされているメンバーがグループから削除され、「OrganizationSCIMGroup」レコードが消去されます。
レスポンス:
- 操作に成功した場合は、HTTPステータスコード204。
- グループが存在しない場合は、HTTPステータスコード404。